活性アルミナ販売・工事Activated alumina sales and construction
活性アルミナによる保守の目的
絶縁油の入替をせず2倍以上に使用するのが目的です。
有機酸、水分を吸着して、長期に亘り絶縁油を清浄保持し、絶縁油の劣化防止の役目を果たします。
活性アルミナの性質
活性アルミナは水酸化アルミを原料としています。
- 絶縁油中に生じる有機酸、水分等を吸着、除去する能力が強い。
- 絶縁油の中に於いても化学変化が全く無い。
- 固有抵抗の非常に大きな良質の電気絶縁物なので安心して使用できる。
活性アルミナの吸着能力
活性アルミナを油中に2%(油量100ℓならば100ℓ×2%=2㎏)を封入しますと有機酸の吸着能力は酸価値で0.2㎎KOH/g以上吸着して新油に近い状態になります。
また、水分は活性アルミナの自重の約3%を吸着しますので絶縁油及び変圧器の絶縁抵抗値が上がります。
活性アルミナと絶縁油入れ替えの経済比較
変圧器100KVA:油量200ℓの場合
絶縁油入れ替え 290円(変動相場)/ℓ×200ℓ=58,000円
活性アルミナ封入 200ℓ×2%=4㎏を封入
単価 1㎏…4,800円×4㎏=19,200円
(1. 2. とも作業経費、運賃経費、諸経費等は含まれてはいません)
活性アルミナによる絶縁油の管理
絶縁油の色(色相)が濃く、タップ盤のタップ端子が見難く、酸価値が0.15~0.2mgkoH/g以上の値、破壊電圧値が30kV代からそれ以下の場合はまず変圧器の油量を調べ、油量×1%~2%=封入量とします。
(封入量は変圧器の内部容積、絶縁油の劣化状態等により異なります)
活性アルミナの形状と種類
活性アルミナの封入方法
- 3種類の活性アルミナDS-300(300g)・DS-500(500g)・DS-1000(1kg)の袋に約20~30cmの紐がついています。
活性アルミナを2~3袋を組み合わせ、全部の紐をまとめて先端で結びます。 - この紐をタップ切り替え盤を支えているボルトナットの頭へ掛けます。(変圧器によって掛けられない場合も有ります)
- 鉄心の上部へ置く。
- 75KVA以下の変圧器は一次、または二次ブッシングへ掛けます。
- 吊管の下部(変圧器内部)がL型のアングルになっている変圧器はここに掛けます。
- 吊管の下部(変圧器内部)に鉄心と上蓋を支えている長いボルトに巻きつけるようにしてネジ目に結びつけます。